ボイルされてから冷凍されたカニを食べる場合、まず解凍しなければなりませんね。
解凍の仕方でも味が変わってきますので、楽しみにしていた蟹が残念なことになってしまわないように気をつけましょう。
冷凍のボイル済みのカニの普通の解凍方法と急いで解凍したい時の解凍方法、また殻の取り方などについてまとめています。
冷凍のボイル蟹の解凍方法
カニを解凍するのには、時間がかかります。すぐに食べたいと思って、冷凍のまま蒸し器に入れたり電子レンジで急速に解凍すると旨味成分がドリップとして出てしまい、美味しくなくなってしまいますのでやめましょう。
通常の解凍方法
カニを解凍する場合は、時間が必要です。ですので、食べるタイミングから逆算して解凍をスタートさせましょう。
通常、販売されているカニは業務用の冷凍庫で急速冷凍される時に表面に薄い氷の膜を付ける処理がされています。この膜を水で落としてから、解凍中に水がたれるのでお皿やバットなどを下にひいて、出来ればその水にカニが浸からないように工夫して冷蔵庫で解凍しましょう。水切りバットのようなものがあるといいですね。
カニの水分蒸発を防ぐため、濡れ布巾を掛けたり、厚手のキッチンペーパーなどで包んでおきましょう。
また、甲羅がある場合は、甲羅の部分を下にして冷蔵庫の中で半日~1日かけてゆっくり自然解凍させましょう。解凍途中にバットに水がたまったら、捨てて下さい。
解凍時間はカニの大きさなどによっても変わってきますが、目安時間はこのくらいです。
- カットされてないタラバガニの足:約24時間
- カットされているタラバガニの足:約18時間
- ズワイガニの足:約12時間
解凍出来ているかどうかは、足の一番太い部分を押してへこむ感じがすれば大丈夫でしょう。
食べる直前になっても万が一凍っていたら、最終手段としてカニをビニール袋に入れて、流水で解凍しましょう。
急いで解凍したい場合
どうしても早く食べたい場合、と言ってもすぐに食べることは出来ませんが、時間短縮出来る方法が氷水での解凍です。
解凍に適した温度は0度前後だそうなので、氷水だとそれに近い状態が作れます。カニを入れられる大きめの容器(ボウルや鍋など)を準備しましょう。
直接蟹に水が当たらないように密閉出来るジップロックなどのビニール袋に入れ、空気を抜いて氷水に浸けます。浮かないようにおもりとなるものが必要かもしれません。
この方法で低温で解凍する場合は、カニの表面の薄い氷の膜はそのままで内側から解凍されるので、ドリップが出てしまうのも最小限で済み、自然解凍よりも短い時間で解凍することが可能です。大きい蟹でも10時間あれば解凍出来るでしょう。
氷水の水温が高くなってしまわないように、途中で氷を追加する必要がありますから放置する訳にはいきませんが、時間短縮したい場合にはお勧めです。
カニのトゲでジップロックに穴が開いてしまうこともありますので、ジップロックは二重にしておくと安心だと思います。水が入ってしまうと美味しくなくなってしまいますので、カニが直接水に触れないように気をつけて下さいね。
冷凍の蟹のさばき方
解凍が出来たら、身を上手く出して食べればいいだけです。ですが、なかなか身を上手く出すのが難しかったりします。
カニのさばき方を紹介してくれている動画があるので、参考にしましょう。
カニの種類別に出来るだけキッチンバサミで出来る方法の動画を集めてみました。
★毛ガニ
毛ガニのさばき方
★ズワイガニ
とっても簡単なカニの殻むき ボイルズワイガニ編 【かに仁 (公式)】
★タラバガニ
タラバガニのむき方(さばき方) 『最北の海鮮市場』
解凍しきってしまうと軟らかくなり、ハサミで切りづらくなるので70~80%くらい解凍された状態でさばいた方がやりやすいと思います。
キッチンバサミでも出来ますが、よくカニを食べるのなら蟹カニ専用のハサミがあると便利ですね。
冷凍のボイル蟹の食べ方
ボイルされてから冷凍されたカニは解凍するだけで食べられます。
そのままでもOKですし、お好みでマヨネーズやお酢、ポン酢をつけても美味しいですね。
鍋に入れたり、焼いたりしたい場合は、温める程度にしましょう。
加熱のしすぎは、身がパサパサになってしまい、美味しくなくなってしまいます。焼く場合は、殻付きのまま焼くとカニの旨味の汁を逃さず焼けます。
★その他の調理法
- お味噌汁
- バター焼き
- 炊き込みご飯
- カニグラタン
- カニサラダ
- かに雑炊
- かにチャーハン
- 天ぷら
- かにクリームコロッケ
- かに玉
- 蟹パスタ
- カニシュウマイ
- ちらし寿司
食べ方のバリエーションは豊富ですね。
さらに、食べ終わった殻で出汁を取って冷凍しておけば、もう1回カニ出汁のお鍋が食べられますね。
さいごに
色々と料理にも使いたいと思っていても、そのまま食べるだけでなくなってしまうことが多いですが、出汁まで残さず味わいたいですね。
出汁の取り方と殻の捨て方についてはこちらの記事でまとめました。
氷水での解凍方法は試したことがなければ是非一度やってみてください。