ワセリンは安くて使い勝手もいいのですが、服についてしまうとちょっと厄介なのが難点ですね。
いつも通り他の衣類と一緒に洗濯機で洗っても落ちないし…。
ワセリン用の洗剤も販売されていますが、それは使わずに洗濯する方法をお伝えします。
ワセリンがついた服の洗濯方法
ワセリンの融点は36℃~60℃ですので、ワセリンがついてしまった服を洗濯する時には60℃以上のお湯を使用します。
ゴム手袋をつけて作業しましょう。
バケツや洗面器などに60℃以上のお湯にを入れ、洗濯洗剤を多めに溶かし、ワセリンのついた衣類を入れる。
溶けるまで5分ほど待ち、撹拌してワセリンを落としてから45℃程度のお湯ですすぐ。
●洗濯機で洗う
洗濯機で40℃ほどのお湯で洗剤を入れて普通に洗う。
お湯を使うので、やけどにはご注意ください。
洗剤は油汚れに強いタイプのものを使用すると効果的です。
部分的にワセリンがついてしまっているような時は、固形石鹸で泡立ててしっかり揉み洗いしましょう。
全体的についてしまっている場合は、洗剤をお湯に溶かしてつけてから洗う方が簡単ですね。
予洗いをおすすめする理由
予洗いは面倒くさい!と思います。
ただ、ワセリンがたっぷりついてしまっている衣類を融点以上の温度でそのまま洗うとワセリンが溶け出します。そのワセリンが洗濯槽の中で他の衣類に移ってしまったり、洗濯槽についてしまったりすることもあるのです。
洗濯機自体がワセリンで汚れてしまうとそれを洗浄するのはもっと大変な話になります。面倒でもワセリンがついた服のみ単独で予洗いをしてから、洗濯機を使うことをおすすめします。
頑固なワセリンが洗濯しても落ちない時の対処法
上記の方法でも取れない頑固なワセリン汚れの場合は、アルカリ性の洗剤を使う方法があります。
洗濯用としても売っている「セスキ炭酸ソーダ」、もしくは「過炭酸ナトリウム」を使用します。
☆セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは重曹と炭酸塩の中間の物質で出来ています。
☆過炭酸ナトリウム
※一例なので、この商品でなくてもOKです。ドラッグストアで購入出来ますし、100均で取り扱っているところもあります。
40~50℃ほどのお湯10リットルごとに大さじ1杯位を溶かし、10分~60分程度つけ置きしてから、洗濯機で洗ってみて下さい。
過炭酸ナトリウムは漂白剤として普段使いも出来ますし、臭いも落としやすいです。
ただ、色ものや素材(特にウールや絹)によっては色落ちやいたみに注意が必要です。洗濯する衣類の表示をチェックして下さい。
手荒れ対策として、こちらもゴム手袋を使用することをおすすめします。
また、浸け置き洗いが難しい服の場合は、ドライクリーニングに出しましょう。
ドライクリーニングは油性の溶剤で洗うので、ワセリンも落ちます。
ワセリンがついてしまったことを伝えて、クリーニングをお願いしましょう。
ワセリンの塗り方
予洗いしても落ちなかったり、洗濯機の中までワセリンがついてしまうなどであれば、ワセリンを厚塗りしすぎている可能性もあるのではないかと思います。
ワセリンは少し温めると柔らかく伸びてつけやすくなります。
入浴後に使用するのであれば、浴室で温めてもいいですし、手のひらに取って両手でしばらく握っておくだけで体温で温まります。
柔らかくなったワセリンを薄く伸ばして使用すると使用量も少なくて済みますし、服に付着する量も減ると思います。
さいごに
服にワセリンがついてしまった時の対処法
・60℃以上のお湯で予洗いしてから洗濯機で洗う
・それでも落ちなければ「セスキ炭酸ソーダ」や「過炭酸ナトリウム」で浸け置き洗いをする
・ドライクリーニングに出す
ワセリン用の洗剤も売っていますが、お安くはないのでまずは上記で試してみて頂ければと思います。