筍の皮を剥く時にどこまで剥いていいのか迷ったり、こんなに剥いたら中身がなくなっちゃうと思ったことがあるのではないでしょうか。
皮付きの大きさから考えると食べられる部分は小さめなので剥いた皮がもったいない気がしてしまいますね。
なので、そのまま捨ててしまうのはもったいない、その筍の皮の利用方法をご紹介したいと思います。
たけのこの皮の利用方法
筍の皮は殺菌力があると言われ、昔からおにぎりなどの食品を包む時に利用されてきました。通気性もいいので食品が乾燥しにくい上に蒸れることもないのでお弁当などで持ち歩く時の長時間の保存に使われてきました。
また、ちまきなどの蒸し料理にも利用されていますね。表面がツルツルなので食品がくっついてしまうこともなく重宝されてきました。
今もこんな形で売られているので、ネットショップで購入することも出来ます。
この竹の皮は通常竹が成長していく時に自然と節から剥がれていく皮を地面に落ちる前に回収して製品化しているそうです。
でも筍の皮で作れないこともないので、挑戦してみては如何でしょうか?
外側の出来るだけ大きな皮を選んで、産毛は包丁の背の部分を使ってこすり取り、真ん中部分を使いやすい大きさに切って、重しをして一晩しっかり水に漬けましょう。水に漬けた後は伸ばしてから天日干しにして乾燥させましょう。乾燥するとクルクルッと巻くような感じなります。
筍の大きさによりますが、おにぎりをいくつか包むことを考えると大きさ的にちょっと厳しい場合は上下で2枚使ってもいいかもしれません。しっかり乾燥させてから、食品を包む前に蒸してやわらかくすると使いやすく、消毒にもなります。
運動会や遠足、ハイキングなどで外でおむすびを食べる時に竹の皮に包まれているとちょっとテンションがあがりますね。美味しさもさらに増す気がします。
たけのこの皮で梅干しをチューチュー
一定の年齢以上だと「たけのこの皮と言ったら、梅干しでしょう」と言う方が多いのではないかと思います。名前は分かりませんが、たけのこの皮に梅干しを三角形に包んでチューチュー吸う昔ながらのおやつを思い出します。
新鮮なたけのこの皮(ほどよく軟らかい内側の皮がおすすめ)の産毛を取って、そのまま梅干しを包んでいたような遠い記憶がありますが、茹でたたけのこの皮で同様に食べる方もいるそうです。
お好みでどちらでもいいようですが、生の場合は新鮮なものでないと美味しくないと思います。最初は固めでもだんだんと馴染んできて軟らかくなっていきます。
たけのこの皮の産毛は二枚の皮の産毛部分をこすり合わせて取るか、包丁の背の部分で毛をこすって取りましょう。
梅干しの種は、入れても入れなくてもどちらでもお好みで。ただ、梅干しはカリカリ梅などではなく、やわらかいタイプのものを選びましょう。
個人的にはしょっぱいタイプの梅干しの方がたけのこの皮に包んで食べるのには向いていると思います。
たけのこの香りと旨味共に味わう梅干しは、たけのこの時期にしか楽しめない「昭和」を感じるおやつです。
スーパーで既に皮がない状態で売られている筍ばかりになってしまうとこの楽しみ方もなくなっていってしまうかもしれませんね。風味と味わいを若い世代にも感じて欲しいものです。
新鮮な筍の皮が手に入った時には、是非試してみてください。
たけのこの皮の簡単なむき方
大きいお鍋があって、ひとつだけ筍を茹でるのであれば皮ごとでもいいと思いますが、そんなに大きなお鍋がない時やたくさんの筍を処理したい時には、皮を剥いてから茹でた方が楽ですね。
そんな時の皮むき方法はこちらが早いです。
タケノコの必殺皮むき術
ざっくり、一気に皮むきしてしまいましょう。
さいごに
スーパーに行けば、一年中手に入りますがやっぱり旬の時期に食べるのが一番美味しいですね。
筍の皮と梅干しのおやつは本当に旬の時期にしか食べられないものですので、季節を感じながら味わいたいものです。